【1.受験資格】
第二種衛生管理者試験は、誰でもすぐに受けられるわけではありません。受験資格は、学歴と労働衛生の実務経験の組み合わせなどによって決まります。
代表的な例は、次のとおりです。
| 区分 | 主な受験資格 | 主な提出書類 |
|---|
| 大学、短期大学、高等専門学校を卒業した人 | 卒業後、1年以上の労働衛生の実務経験が必要です。 | 卒業証明書または卒業証書の写し、事業者証明書 |
| 高等学校または中等教育学校を卒業した人 | 卒業後、3年以上の労働衛生の実務経験が必要です。 | 卒業証明書または卒業証書の写し、事業者証明書 |
| 学歴にかかわらず受験する人 | 10年以上の労働衛生の実務経験が必要です。 | 事業者証明書 |
このほかにも、専修学校、職業訓練、外国の学校を修了した人などを対象にした受験資格があります。自分がどの区分に当てはまるかは、必ず最新の公式案内で確認してください。
ここでいう実務経験は、ただ働いていた年数ではなく、実際に労働衛生に関する業務に関わっていた経験のことです。申請時には、卒業証明書や事業者証明書など、受験資格を確認するための書類が必要になります。
【2.試験を受けて合格する】
第二種衛生管理者試験は、五肢択一のマークシート方式です。
試験時間は、原則として13時30分から16時30分までの3時間です。出張試験では、試験開始時刻が会場ごとに別に定められる場合があります。
問題数は30問で、内訳は次のとおりです。第二種衛生管理者試験では、第一種衛生管理者試験と異なり、有害業務に係る労働衛生や関係法令は出題範囲に含まれません。
| 試験科目 | 出題範囲 | 出題数 | 配点 |
|---|
| 労働衛生 | 有害業務に係るものを除く | 10問 | 100点 |
| 関係法令 | 有害業務に係るものを除く | 10問 | 100点 |
| 労働生理 | 全範囲 | 10問 | 100点 |
| 合計 | | 30問 | 300点 |
一部の方は、条件に当てはまると「労働生理」が免除になることがあります。その場合の試験時間は2時間15分です。たとえば、船員法による衛生管理者適任証書の交付を受け、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験がある人は、労働生理の免除対象になります。
【3.合格後に免許申請をする】
試験に合格しても、その時点で自動的に免許証が届くわけではありません。合格後に、別途免許申請を行う必要があります。
免許申請は、書面による方法のほか、令和8年3月2日からマイナポータルでも行えるようになりました。
書面で申請する場合、免許申請書は都道府県労働局、労働基準監督署、安全衛生技術試験協会の各地の安全衛生技術センターなどで入手できます。厚生労働省のホームページからダウンロードすることもできます。
令和8年3月から免許申請書は新しい様式に変わり、個人番号の記載欄が追加されました。ただし、個人番号の記載は任意です。個人番号を記載する場合は、マイナンバーカードの表面と裏面の写し、または個人番号が記載された住民票の写しなどが必要です。旧様式の免許申請書も、当分の間は使用できます。
書面で申請する場合は、主に次のものが必要です。
・免許申請書
・申請前6か月以内に撮影した写真
・1,500円分の収入印紙
・460円分の切手を貼った免許証送付用封筒
・免許試験合格通知書の原本
・本人確認証明書
・すでに労働安全衛生法関係の免許証を持っている場合は、その免許証など
第二種衛生管理者試験に合格して「免許試験合格通知書」の交付を受けた人が書面で新規申請する場合は、東京労働局免許証発行センターが申請先になります。
本人確認証明書は、運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きの公的書類であれば原則として1種類です。顔写真のない公的書類を使用する場合は、原則として2種類必要です。
令和7年12月2日以降、健康保険被保険者証は免許申請時の本人確認証明書として利用できません。一方、健康保険の資格確認書は、当面の間、本人確認証明書として利用できます。
マイナポータルから申請する場合は、紙の免許申請書を郵送する必要はありません。申請手数料はオンラインで支払います。
ただし、マイナポータルから申請しても、切手を貼った免許証送付用封筒や、すでに持っている労働安全衛生法関係の免許証など、一部の書類は郵送が必要です。そのため、すべての手続きが画面上だけで完了するわけではありません。
提出書類に不備があると、免許証の発行までに時間がかかる場合があります。東京労働局の案内では、書類に不備などがなければ、申請受付からおおむね1か月以内に免許証を発送しています。ただし、申請が集中する1月や4月から5月上旬は、1か月を超える場合があります。
第二種衛生管理者免許には有効期限がなく、更新手続きも不要です。